三門久美子×吉村光弘 ダイアローグ10
●ドゥーラの派遣サポート~行政への働きかけ~
吉村:では最後の質問です。
これはいつもみなさんにお聞きしていることですが、タイムマシンに乗って、未来の世界を、つまり三年後や五年後の自分の様子を、ありありと見ることが出来るとします。その時に三門さんは、何をしていますか? 何が見えますか?
三門:友だちとかと、「この先どうする?」っていう、ざっくばらんな話をする時は「現状維持!」と答えているのですが(笑)。
先ほどお話した行政との絡みでいうと、我が街、江東区も産後ケアに対して、以前よりも協力的になっているのですね。ドゥーラではないのですが。デイケアとか、おっぱいのケアとかに目を向けてはいるのです。
なので、今後は江東区も港区のようにドゥーラの派遣サポートができるようになるといいなと思います。それに向けて私が何かお手伝い出来ることがあればいいなと思いますね。架け橋というか、そういった行政に対しても何か働きかけが出来たらいいなと思っています。
吉村:現状維持をしつつ、でもそこに留まることなく、より現実的に活動していく。草の根的に地道にドゥーラの活動を、幅広く伝えていくということですね。
三門:そうです。区がサポートしてくれれば、より信頼も得られると思いますし、認知度も高まると思いますので。
吉村:そうですね。行政や各自治体の支援があれば、利用者も安心して、産後ケアを気軽に頼みやすくなりますしね。もっともっとドゥーラの活動が広まっていくといいですね。