小林睦子×吉村光弘 ダイアローグ5
●子育てを楽しみつつ、自分の時間も持ってほしい
吉村:それで、ここまでのお話と繋がるのですけれども「SVAHA」の大きな特徴というか、コンセプトはなんですか?
小林:やりながらどんどん拡がっている部分はあるのですけど、一番最初のコンセプトは、自分が産後にものすごく体調を崩したのですが、その体調を戻してくれたのは西洋医学でもなんでもなくて、ヨガだったんですよ。
吉村:そうだったんですね
小林:あとお子さん向けのベビー・マッサージを通じて「幸せになれる」っていうことをみんなにお伝えしたかったというか・・・。
今はもうちょっと拡がって、子どもを授かりたいと思っている方の子宝ヨガをやったりとか、パパのクラスも作ったりしています。
あと、おじいちゃんおばあちゃんとかに育児を任せる方もいると思うのですけど、働いていたりして。うちもそうなのですが。でもおじいちゃんおばあちゃんが元気でいないと、子どもをみてもらえないので。
おじいちゃんおばあちゃんも元気でいてほしいよねっていうところから、シニア・ヨガをやったりだとか。
それと「TOEベビーパーク」っていう幼児教育の方もやっていて、本当は「早教育」っていうのが好きではなかったんです。
そんなに早いうちから勉強なんてさせてどうするんだって思っていたんですけど、「TOEベビーパーク」のコンセプトは、お母さんたちに子育ての楽しさを教えてあげるというか、お母さんたちの変わり方で、子どももすごく変わるとか、そういうことを教える教室にものすごく共感を覚えて始めたんです・・・。
育児って楽しちゃ出来ない部分もあって、子どもに手を本当にかけていかないと、って・・・。
でも世の中の風潮は逆行していますよね、いかに手をかけないで楽をするか、楽に出来るかっていう商品がたくさん出ていますけど、本当は手をかけることが大事だと思うんです。そうじゃないと育っていかないというか・・・。
そこを教えてくれる教室っていうのが、「TOE」だったので。そのTOEの中島先生という方の考え方もすごく共感できたし、言っていることとか毎回毎回自分にとっても勉強になって、自分の子育てにも役立って、これはいいなあという感じで始めたり・・・。
なので、自分が体験してみて「これ、すっごいよかった!」みたいな講座をやりたいです。
もちろん、子育てばっかりしていると、お母さんたちも疲れて行き詰っちゃうので、お母さんたちがリラックスするような「素質論」(生年月日からみる性格分析のようなもの)をやったりだとかもしています。
あとは私のヨガ・クラスの特徴は、来ていただいた方のその日の体調によって変えるんです、やることを。
本当はヨガって、毎日毎日の修行と練習で、毎日同じことをやって、みたいなことがあったりするのですが、その日の体調に合わせて、違うことをやってそれに効くようなことをやればいいじゃん、っていう感じでメニューを変えてあげたりしています。
腰が痛いっていう方だったらば、ちょっと腰痛に効くようなポーズを教えてあげたりとか、肩こりがひどい人だったら、肩こりに効くようなポーズを、いつもは一つしかやらないのを三つ四つ混ぜていったりとか、毎回ちょっとずつ内容を変えて。家でもお母さんたちがセルフケアできるように、ってこともコンセプトに置いています。
自分のケアもしつつ、子育ても楽しんでほしくって、子育てを楽しみつつ、自分の時間も持ってほしい。わがままに聞こえるようですけど、意外と出来ちゃう!
そういうのが実現できる場だったらいいなって思います。