小林睦子×吉村光弘 ダイアローグ9
●身なりを綺麗にすることや嘘をつかないこともヨガ
小林:「ヤマ」っていうのは、やっちゃいけないこと、っていうのがあるんですね。
「アヒムサ」っていうのは、ガンジーが「アヒムサ」だけを忠実にやったんですけど「非暴力」のことです。「サティア」は正直であること。「アステーヤ」というのは……。
【このあとヨガについての詳しいレクチャーをしていただきましたが、スペースの関係上、残念ながら割愛させていただきます】
小林:ヨガは奥深いんですよ~。
吉村:奥深いですね~!
小林:面白いですよ。そう考えると。そういうのを教えてくれるところは、なかなかなくて。
私が行ったホット・ヨガはまったくなかったですね。ジムとかでやるヨガでもたぶんゼロですね。全米ヨガアライアンスで初めてそういうことを知ったんです。
ああ、ヨガってこういうことなのかって。だから、「アーサナ」のポーズをとることって、ごくごくわずかなことで、他にヨガっていくらでも出来るんだって。
それこそ、自分の身なりを綺麗にしたり、部屋を綺麗にしたり、あとは執着をなくしたり、嘘をつかなかったり。今日、嘘をつかなかったからということも、それもヨガなんですね。
そういうのを教えてくれるところがあってもいいのになって思ったんです。
吉村:なるほどね。
小林:私のキッズ・ヨガの先生がニューヨークですごく有名な先生なのですが、子どもたちにヨガを教えるのにポーズを教える方がすごく多いんですね。
でも、そうじゃなくて、その先生は「ヨガを教えたいんですか?それともアーサナを教えたいんですか? それをいつも自問自答してください」って言われて。
たとえばクラスの中で、お友達同士がケンカしたときに、その日はアーサナをとるべきじゃないですよね。
何でケンカをしたのか、どうすればよかったのか、それを解決するための話し合いをしたりするのがヨガですって、キッパリ言ったんですね。
アーサナをとらない日があってもいいんです、って…。
「あ~なんか、すご~い!」みたいな。でもそれがほんとのヨガなんだろうなって思います。
落ち着きがない子が多い日は、紙を配って、ただマンダラを書く日もあります。マンダラを書いて気持ちを集中させたり、何かをやり遂げることもヨガなんです。
私がTOEの幼児教室をやっているのも、たぶんヨガなんですね。
ベビー・マッサージは、親にも子どもにもすごくいいので、やっていますけど、それも「つながる」ためのひとつの手段なので…。
私はヨガをやっています!という感じですかね。
吉村:表面的な問題というよりも、もっと思想的な意味というか、大げさにいうと「生き方」としてね、「ヨガ的な生き方」ということでしょうか…。
小林:そうですね。はい。まさしく。そんな感じですね。
吉村:すごいですね。
小林:どこがすごいんですか(笑)。
吉村:いやすごいですよ。そう言えるってことは。でもおっしゃっていることは、すごくよくわかりますよ。共感できるというか。
小林:ありがとうございます! なんかそうやって「共感できる!」って言って来てくださる方が、みんな同じ感じなんです、ここに来てくれる人って。
吉村さんも以前同じように言ってましたけど。何となくみんな共感してきてくれる。みんな「なんかそうだと思う~♪」という感じできてくれるので、ありがたいです。一年続きましたね~。